ブリヂストンアンカー工場見学会 その2

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「ブリヂストンアンカー工場見学会 その1」に続きまして、
アンカーラボと、製品の試験の見学を・・・

ブリヂストンアンカーの開発の拠点アンカーラボ。
やはり目につくのは、カタログ等でおなじみの

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○ポジショニングマシーン

クランク軸に対して、サドル、ハンドルを1ミリ単位で上下、
前後に調整可能で、理想のポジション設定が可能なうえ、ク
ランク軸にトルクセンサーを備えており、さらに三次元画像
解析と組み合わせることにより、ぺダリングスキルの解析が
可能。

こちらもカタログ等でおなじみの

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○オリジナルトレッドミル
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オリンピック選手によるデモ・・・豪華すぎます。
プログラムされた負荷でトレーニング可能なトレッドミルで、
選手や一般ライダーの生理学的な能力測定が可能なもの。

※トレッドミルのすぐ横のごみ袋には乳酸値測定に使った血
液のしみた(ゴマ粒大のしみ)試験材がたくさんありました。

※この風景、二十数年前にボウ体育大学の研究室でモルモッ
ト役を務めていたころを思いだします。

このオリジナルトレッドミル、風のない条件で、温度管理も
できるため、電動アシスト自転車のバッテリー等の性能試験
にも有効だそうです。

このような器具を駆使し、多数の多様なライダーのデータを
計測し、客観的なデーターに基づいた商品開発。
さらには、商品企画に携わる方々は超一流のアスリート揃い。
ここで開発された商品が素晴らしいことは必然かと思われま
す。

今月末?来月頃?当店に導入予定のアンカーフィッティングシ
ステムも、このアンカーラボでの研究成果を基に開発された
ステムで、フィッティングマシーンとフィッティングソフトに
より構成されます。
最適ポジションを実現できるフレームサイズ、ステム長、ハン
ドル幅、スペーサー等のパーツサイズの選定を可能とし、さら
にライダーの出力と心拍数を計測することで、RMZを発注する
際、7段階の剛性レベルから適正な剛性を選択することができ
る、理想的なシステムです。

自転車1台買うのに、体力測定まで・・・と思われるかもしれま
せんが、理想のバイクは、フレームジオメトリーと剛性だけでも
百人いれば百通り。

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ブリヂストンが理想を具現化したRMZ、経済的な事情が許せば
是非乗ってみたい一品です。
(写真はサイクルモードフェスタのものです。)

※フィッティングシステムはRIS9等、レディーメードフレー
ムのサイズ選定にも使用可能です。

ここまでこだわった商品開発を行っているメーカーって他にあ
るでしょか?

工場で製造過程のこだわりを堪能し、ラボで開発の凄さを確認し
て、最後のトドメが商品試験!!
※こちらも撮影禁止です。試験は動画で公表したらBSの自転車
が売れるような気がしますが・・・

製品の試験は数がえらく多くて・・・(シティ車のものも含まれま
す。)
○フレームの耐振性
後ろハブ軸を回転するように固定し、フレーム各部に重りをつ
けて、前ハブ軸を上下に振動させます。
この試験は防音室の中で行われていて、扉を開けるとものすご
い音がしていました。
20万回とかとてつもない回数の衝撃が加わる試験です。
じわじわ壊れるのは問題ないそうで、突然真っ二つに破損する
のはNGとのこと。

フレームに関しては、ねじったり、たわませたり様々な入力に対
する試験があり、いずれも、壊れるまで行うとのこと。
十分な耐久性があることはもちろん、壊れ方も重要なのだそ
うです。

○電装部品(シティサイクルのライト、および電動アシスト車)の
耐水性試験
凄い量の水を雨のようにかけ続けて耐久性をテストしています。

○ベルの試験
毎分40回のペースで3万回、専用の機械がベルを鳴らし続けて
います。

○ドラム(タイヤ、ホイール)の試験
一部段差のある筒状のドラムを回転させ、その上にタイヤを転が
し、耐久性を測っています。
※タイヤの空気圧は耐久性にかなり影響があるため、適正空気
圧でないものはあっという間に問題が生じるとのこと。
みなさま、タイヤの空気はこまめに管理しましょう!!

○急ブレーキによるブレーキ破損試験
極端な重さのフライホイールに直結したリムに、一気にブレーキを
かけて、一瞬にしてブレーキを破壊する試験。
壊れ方を調べるそうです。
※大変危険な試験だそうで、見学者が部屋にいる場合は試験でき
ないとのこと。

○ライトの明るさの試験
規定の明るさがあることはもちろん、照射範囲についてもこだわ
りがあり、ブリヂストンの製品は一貫して、広めの照射範囲を確保
ているそうです。

○樹脂、ゴム部品の耐オゾン、耐紫外線の試験
タイヤメーカーだけに、ゴム部品の耐久性にはかなり自信がありそ
うでした。

そのほかにも、塗装の劣化、グリップの抜けにくさ、ステッカー、樹
脂部品に含まれる化学物質のうち、有害物質の含有量測定。
様々な温度湿度、での耐久性試験等、数えきれないほどの試験が
行われ、JIS、SBAAに適合していることはもちろん、それより
も厳しい社内基準に適合してはじめて、ブリヂストンの商品として、
認められるそうです。
※ブリヂストンの試験場で考案された試験がJISに採用され、さら
にはISOに採用されたものもあるほど、ここでの試験はレベルが高
いようです。

このような試験を目の当たりにすると、シティー車もブリヂストンが
欲しくなるほどで、ここまでやるのかーっと驚いてばかり。
自動車の重要保安部品みたい・・・・


今回の所感まとめ。
○いわゆる工房の職人的なこだわりと最新技術、さらに徹底した品質
管理。
○経験豊かな一流選手の感性と、科学的、客観的なデータによる開発。
○安全性重視の(やりすぎているほどの)試験体制。
これだけそろえば鬼に金棒!

さすがジャパンクオリティー!!スゴイ!!

見学終了後、懇親会に出席し、様々な極秘情報を収集の後、新幹線の
終電に乗るべく、そそくさと東京駅へ。
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夜景もきれい!

京都から日帰りの強行軍でしたが、大変勉強になる1日になりました。
また、最後になりましたが、このような貴重な機会をいただいたブリ
ヂストンサイクル㈱さまに御礼申し上げます。

以上「ブリヂストンアンカー工場見学会 その2」でした。
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未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/10/11 17:50
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